出戻りのお客様
数か月前、だいぶご無沙汰していた方からメッセージがきた。
「ご無沙汰しております。税金関係のご相談をさせていただきたいのですが。。。。」
その方は、私が開業したての時に関与させていただいた女性でした。
当時、仲良くやらせていただいたと思っていたのですが、
その方のお仕事関係のお仲間、全員が他の税理士にお願いしているとのことで、
その方もその税理士に依頼するとのことで解約のご連絡。
解約は特段びっくりすることでもないが、その当時、顧問先も少なかった私は正直、痛いなーと思っていました。
そして、その金銭的な痛みよりも
関係性として悪くないと思っていての解約だったので、ショックだったことを覚えています。
解約に関しては、相性の問題もあるので特段、気にならないのですが、
この方に関しては、正直ショックでした。
その方から数年ぶりのご連絡、久々にお会いしました。
この数年でいろいろあったこと。たくさんお話してくださいました。
そして、解約したのは本当に周りの仲間と税理士を合わせただけということで、
私に不満があったわけではなかったようです。
ただ、その税理士は話を聞いたところとにかく安かった。
申告書ができあがるのであれば、安い方がいい。
その意見はわかります。
そして、この方。とてもうれしいことを言ってくださいました。
「別の税理士はまったく親身になってくれなかった。
なんか、ここ、ほっとする。戻ってこれてよかった。」
特段、私がなにかスペシャルなことをしているかといったらしているわけではない。
何かしているといったら、話を聞いているだけかもしれない。
税金の知識だって他の税理士に比べたらないだろう。
こんなこと言ったら、お客様が不安になるかもしれないが、
事実、まだ税理士業界10年くらいしかいないんだから逆に、「完璧な税理士です」なんて口が裂けてもいえない。
私ができることは、何か問題にぶつかったとき、それを解決しようと行動し、お客様の不安を解消してあげることだけだと思っている。
税理士とは何か?
よく考える。
しかし、考えたところで答えはでないし、身の丈にあった生き方をしよう。とだけ思うようにしている。
「別の税理士さんは正直、たむまみさんより安かったの。でもね、高くてもたむまみさんだと思ったの」
最高にうれしい言葉だ。
ちなみに私は高い女なわけではない。
その税理士さんが安すぎるだけなのだが、素直にこのお言葉はうれしかった。
私にとって第一号の出戻りのお客様。
またご一緒させていただけることに感謝。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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