会計業界の就職状況&求職者の方が勤務先に要求することについて
8月の税理士試験が終わり、9月から会計事務所にご就職という方も多いのではないでしょうか。
私は新卒の際、
税理士試験があった週末に専門学校主催の合同説明会にいき、
何社かに履歴書を提出させていただきました。
これが一次面接であり、その場で二次面接の日程を伝えられます。
そして、数日後の面接を受け、その日の夜に採用OKのご連絡をいただき、
私の会計事務所就活は、3日で終わったという経験を持っております。
これは、私が優秀というわけではなく、会計業界の慣習といいますか、
短期間で就活が完了するのはごくごく当たり前。だったりします。
もちろんある程度の合格科目数、経験年数(未経験であれば若さ)という条件はあるのでしょうが、
まあ、短期集中の就活というのが一般的であります。
あれから月日は流れ、現在。
今、会計業界は採用ができなくてできなくて困っています。
税理士試験の受験者数も減ってきており、人気がない業種なのが一目瞭然なわけです。
圧倒的に求職者の方にとって選びたい放題の状況のようです。
当時、税理士試験ほぼすべての科目に合格していないと採用してもらえなかったあの大手事務所様が
現在、簿記2級のみの方の履歴書からみているというのですから、
本当に採用側は困っているのがわかります。
先日、会計業界の人材紹介に特化した会社さまにお話しを伺いおったまげました。
また、先日の税理士試験会場では、税理士事務所が直接出向き、事務所案内を配るなど
採用活動をされていたそうです。
昔からそういった事務所はあったらしいのですが、今年は、紹介会社の方が埋もれるほど税理士事務所が
いたとのこと。
なるほど、そこまで採用が大変になってきているのか。
今、当時の私が就活であったら、きっと私は第一希望の大手事務所に入れて、
独立などせず、ずっとお勤めだったのかなあと思ったりもした。
いや、どこにお勤めしたとしても、無理か、こんな変人は。
という妄想にふけながら、人材紹介会社の方のお話しを聞き続けていた。
求職者の方が勤め先に求めること
・労働時間(資格の勉強をしたいから)
・資格の学校の費用を援助してくれるか。
という項目があった。
もちろん他にも業務内容といったきれいごとも書いてあったが、
この2点が耳に残った。
特に気になったのは
・資格の学校の費用を援助してくれるか。
ばかやろう。
こっちはボランティアで採用しているんではない。
なぜ、学費の援助をしなければならないのか。
もはや採用側が不利な状況だから、この学費負担までしなければいけない状況なのだろうか。
入社する前から、学費援助を条件として選んでいる奴らにロクな奴はいないと推測する。
入社してがんばっている姿をみせてくれて、こちらから「少し援助しようか?」と言わせるくらい気概のある奴じゃないと受かるはずがないだろう。
資格は自分のためにとるものであろう。
なぜ、その援助を会社に求めるのか。
そんな人間は一部であろうが、久々にいらだちを覚えた。
会社はやった分だけ対価を払う組織であると思う。
その対価とは給料であり、待遇であり、もしかしたら学費なのかもしれない。
あくまで、やった分だけだ。
やった分をどう計算するかの交渉はお前自身でやれ。
なんだか就職する前からドヤ顔条件を提示している人が多いのではないかと思った。
ね、こんな採用側不利な状況になっても、老害みたいなことを34歳の女がいうんだから
もはや絶対採用できないのでしょうね。
資格目指す奴にロクな奴がいないのは今にはじまったことじゃないからな。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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