夏と税理士試験と私
今年も税理士試験の季節が到来した。
税理士試験は8月である。
大学3年から受験しはじめて、6年間、6回受験した。
受かるまでずっと頭の中には「税理士試験」の言葉しかなかった。
夏が近づくと、だんだん気持ちが憂鬱になっていた。
「いつ、この憂鬱から解放されるのだろう」
途中で辞める、諦めることはプライド的にできない人間だったので、
合格することしか憂鬱から解放される方法はないとわかっていた。
なんでこんな試験目指しはじめちゃったんだろうと後悔したこともあった。
でも、はじめてしまったからには辞められない。そういう人間なんだ。俺は。
そのためいつ受かるかわからない試験を受け続けた。
8月に受験して12月に結果発表。また8月に受験
の繰り返しだった。
試験会場に慣れ親しんだ立教大学もあった。
しかし、あえて選ばなかった。だって知り合いに会いたくないからだ。
それくらい自分を追い込んでいた。
なので、会う確率の少ない埼玉の獨協大学で毎年受験していた。
ストイックすぎる人間は敢えて北海道やら沖縄で受験する知り合いもいた。
私は中途半端なストイックさで埼玉で受けていた。
もともと夏は暑くて嫌いなのだが、税理士試験のせいで更に夏は大嫌いになっていた。
5月ぐらいからは毎年追い込みで、あまり周りと連絡をとらなくなるというのは
季節の風物詩だった。
友達からは「連絡がとれない」と言われることもあった。
とにかく受かるまでの6年間は生きた心地がしなかった。
そのストレスの発散口として、私生活が荒れていた。
勉強→暴挙→勉強→暴挙
の繰り返しだった。
勉強しながら、中二の猿のような生活をしていた。
合格しない、ということで私の承認欲求はまったく満たされていなかったので、
物理的に満たすということで、私生活は荒れていた。今思うと。
昼もインプット、夜もインプット。
これで気持ちの安定を図っていた。
そんなギリギリの状態で、どうにか6年でこの税理士試験のストレスから解放できた。
受かってからは夏が大好きになった。
なんの運命かわからないが、大嫌いだった夏に娘が産まれてきてくれた。
娘の成長を毎年祝うことができる楽しみな季節になった。
税理士試験・娘の誕生日。あ、あと、父親の誕生日。
8月になると過去を振り返ったり将来を考えたり、
自分の生き方を必ず考えることにするようにしている。
税理士試験受験生の皆さま、がんばってください。
昼のインプット、夜のインプット。このバランスが合格への近道だと思います。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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