敷かれたレールを外れ、レールを自ら敷くようになった10年前
2020年4月現在、私は、36歳である。
10年前の2010年4月は26歳であった。
2010年6月に、最初に就職した税理士法人を退職した。
2年続かなかった。
敷かれたレールの上しか歩けない私が、3年もたなかったことに愕然とした年だ。
ほら、石の上にも3年。てあるじゃないですか。
何事も3年は続けないと人として欠陥があるとすら思っていたわけですよ。
それができなかった。
基本、優等生素質の人間でしたから、私。
もう、しばらくぼーっとしてましたよね。
自分てだめな人間なんだなあ。。と。
みんな長く勤めているのに、私はそれができなかったと。
退職後、すぐ転職活動もせず、フラフラしておりました。
家でぼーっとしている私を、誘ってくれた方がいて、
富士山に登りました。
山なんて登ったこともなかったのに、登ってみた。
何も考えず山を歩いた。
つらい。
で、頂上でご来光をみた。
ものすごい人数の人が、朝4時半ぐらいに富士山の頂上にいて、ご来光ばんざーい!とやっているわけだ。
異様な光景にぎょっとした。
今まで、勉強にしても仕事にしても、合理性のある活動に支障がないよう生きてきた。
人生で初めて、非合理な行動を富士山登山で経験した。
しかし、この非合理と思っていた行動は、むしろ合理性が高い経験なのではとすら思った。
そして、富士山登山から帰ってきた私は、
せっかくだから、もっと非合理性の高い行動をしたいと思い。
北海道一周一人旅を思いついた。
当時、ETCであればどこまで走っても1,000円という時代であった。
なので、埼玉の実家から青森まで、東北道をマイカーで爆走。
フェリーで乗り込み、北海道を一か月かけて一周した。
この一か月、一人旅の宿に泊まり続けた。
オーナー、そして、同じように一人旅の旅行者と話したり、
一緒にご飯やお酒を楽しんだ。
一人旅してたら北海道を好きになってそのまま居ついて、宿やり始めちゃった。
なんてオーナーの話をきき、
え?そんな仕事の始め方あるのか?
と、いわゆる教科書しか読んだことのない私にはびっくりな話だった。
ああ、レールというものは、一つじゃないんだ。
いろいろなレールがあるんだ。
26歳の無職の私は、半年間かけて、
いろいろなレールを調べては、会いに行った。
北海道から帰ってきて、今度は四国に行ってみた。
アートなんて興味もないからこそ、触れようと、瀬戸内国際芸術祭もいった。
屋久島もいった。
現地の人と、話すようにした。
敷かれたレールを走るだけが人生じゃない。
レールは自分で敷いていいものなんだ。
そして、どんなレールでもいいんだ。
そんなことを知れた10年前を思い出した。
自分で敷いたレールを今、走っている。
さて、10年後はどうなってるかなあ。
こんな状況だからこそ、レールの点検をしようと思う。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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