飛田新地から学ぶ女性のロールモデル論
女性活躍推進、女性活躍推進とバカの一つ覚えのように
叫ばれつづけているが、
性別が一応女性である私からすると
活躍しやすい場、システムを作ってもらってから活躍しても
本当の意味で女性の活躍が推進されるとは思わない。
自分の力で、活躍しているわけではないと思う。
自分の力、意志で活躍したいと思う女性が増えなきゃ、意味がないと思っている。
女性のロールモデル不在論
女性活躍推進をすすめていくにあたっての課題として、
ロールモデルの不在
がよく挙げられる。
ロールモデルとは、お手本としたい人物である。
そのロールモデルが不在、いないのが、女性活躍がすすまない要因だという論調もある。
そもそも女性活躍推進の、活躍とは何をもって活躍といっているのか、
私には全く理解ができないのだが、
今言われている女性活躍推進とは
仕事も男性なみに時間を気にせず働き、収入を稼ぎだし、
さらに家庭ももっていて、子育ても熱心に。
更に、介護もよろしくね。
年齢とともに任せられる仕事も責任が重くなっていく。
といった、女性にすべてを求めすぎなんじゃないかというものだと私は想像している。
だから管理職につきたがらない女性が多く、
世の中的には女性活躍が推進されていないと言われているのだろう。
そして、そんなハイパーウーマンを実際にやっている人が少ないだろうが
現実にはいて、その方をロールモデルにしろといわれても
サイボーグ人間になれといわれているようなもので、したくてもできないはすだ。
なので、サイボーグ人間をロールモデルに掲げたい現在の
女性活躍推進は、なかなか非現実的な推進なんじゃないかと思っている。
そもそもロールモデルは必要か
そもそも自分の人生であるのに、
なぜ他人をロールモデルとして、それを目標にするのか。
自分のなりたい将来像と近い人が現実にいなかったら、その将来の夢はなかったことにするのか?
仮に自分のなりたい将来像と近いロールモデルの人がいて、
その人と同じように行動したって、自分がそのなりたい将来像になるかだってわからないのに。
ロールモデルなんて逆に近くにいる方がつらいことだってあるのだ。
一般的には女性のロールモデルがいないいないと言われているが、
女性活躍推進が全く掲げられていない時代から、女性のロールモデルが存在している
地域がある。それをご紹介する。
飛田新地のロールモデル
飛田新地とはご存知の通り
大阪の西成にある日本最大級の遊郭、赤線である。
現在は料亭といった体裁をとり、
お客さん(男)がそこで勤めている仲居さん(女)と、出会って数秒で恋に落ちてしまい、
密室で何かが起きてしまってもそれは自由恋愛ですから。。。
といった、誰がこの画期的な設定を考えたのか本当に気になる体裁をとっていてるのが
飛田新地である。
飛田新地は、その仲居さんのロールモデルが明確に設定されている。
残酷なほどに。
飛田新地の通り
飛田新地には3つの大きな通りがある。
・青春通り
・メイン通り
・妖怪通り
どういう分け方か。
お嬢・・・違った、仲居さんの年齢でこの通りは分けられている。
若い順に
青春通り(20代前半)→メイン通り(20代後半)→妖怪通り(30代以上)
要は、
現在青春通りで働いている仲居さんは、出勤のたびに
ロールモデルを見ているわけである。
私も10年後、15年後、あの道(妖怪通り)にいくのね。
と。
飛田新地の仲居さんは露骨なほどにロールモデルをみているのである。
つまり、彼女たちは夢もない現実をつきつけられている。
ロールモデルがいるのは、いいことなのかどうか難しいと感じる。
最後にせっかく飛田新地について取り上げたので、
これから遊びにいかれる男性へアドバイス。
飛田新地初心者が、妖怪通りに迷い込んでしまうと、理想と現実のギャップに
号泣することもあるというんだから、
行く前には道を確認することをお勧めする。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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