365日のナイススティック
私は中学時代、ストイックなほど勉強をしていた。
それもすべて内申点のためだ。
高校に推薦入試(面接だけ)で入りたいがために
私は普段の定期試験に命を懸けていた。
それはそれは相当ストイックに勉強していた。
試験前は3週間~1か月前からスケジュールを立てて、
何回転も教科書を回して、丸暗記に力を注いでいた。
【塾がない日】※月~金
部活から帰宅後
16:30~17:00 チェキっ娘が出ていたDAIBAッテキ!という番組を見ながら、ナイススティックをたべる。(1ナイススティック)
17:00~18:30 勉強
18:30~19:00 夕飯
19:00~23:30 勉強
23:30~24:00 風呂(入ったり入らなかったり)
24:00~25:00 ワンダフルをみながら、2ナイススティック。すごいよマサルさんもみる。
就寝
6:45 起床。朝ごはん。めんどくさいと3ナイススティック。
これの繰り返しだった。
日曜についてはさらにストイックだった。
ほぼ家からでず、勉強。
14:00~ フジテレビのノンフィクション
18:30~ 夕飯タイムのサザエさん
21:00~ テレ東のASAYAN。
それ以外の時間は勉強だ。
合間合間に食べていたのが、ナイススティックというパンだ。
ナイススティックというパンをご存じだろうか。
山崎製パンの超人気ロングセラーパンだ。
私の中学時代のほとんどは、勉強かナイススティックを食べているかのどちらかであった。
しかも、年に1回。合唱コンクールというものがあった。
私は内申点のためにどうしてもピアノの伴奏がやりたかった。
勉強の合間に伴奏の練習。
伴奏の練習があるから、勉強を怠っていいわけがない。
怠れば、順位が下がる。
順位が下がれば内申点が下がる。
だったら、伴奏をする必要がない。
だから、勉強も伴奏もどちらも力をぬけないというプレッシャーに押しつぶされる寸前であった。
そのプレッシャーを解消してくれたのが、やっぱりナイススティックであった。
そんな内申点のことしか考えていなかった、中学時代を忘れかけていた最近だった。
私は中学時代、まじめに授業うけて真っすぐ帰宅して、ナイススティックを食べるという毎日を送っていた。
結果、1日に2~3本のナイススティックを食べていたことになる。
中二後半から中三の一年間を考えると、
365日×3本=1,095本 のナイススティックを食べたことになる。
このナイススティックのおかげで、プレッシャーから解放され、
そして、勉強にいそしむことができた。
結果的には、目標としていた推薦入試には落ちてしまった。
なので、一般入試まで勉強期間が増え、さらに2週間くらいさらにナイススティックを食べ続けることになった。
そのおかげで、私は第一志望の高校に合格することができた。
あれから数十年。
今でもナイススティックをお店でみかけるとあの頃のストイックな気持ちが蘇ってくる。
あのころ、なぜ数多くあるパンの中でナイススティックを食べ続けたのか、、謎ではある。
一つ言えるのは「ナイススティックが台所にあったから」
ただそれだけなのだ。
身内に山崎の人がいるわけではなく、あ、母親の旧姓が山崎だった。だからかもしれない。
だから、母親は娘のためにせっせと山崎のナイススティックを補充してくれていたのかもしれない。
1本あたり=455kcal
あの頃の私に言ってやりたい。
1日3本じゃなくて、1本にしとけ。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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