私のお客様である魔女
私のお客様には、魔女がいる。
初めてもらった名刺に「魔女」と書いてあったので、間違いない。
かれこれ3年のつきあいになろうとしている魔女のお客様と私。
私は一切、スピリチュアル的な要素がない人間である。
正月におみくじを引いたり、細木数子先生の本を毎年買ったり、
西新井大師の掘立小屋の占い師のおばあさんにみてもらうくらいなので、
スピリチュアル的な要素は一切ない。
そんな私に3年前。魔女は連絡をくれました。
魔女はたくさんの従業員、、、いや、小魔女を雇っている、、、いや、囲っていた。
そのため、お給与を渡しているのだが、その明細書に書かれている名前が
サーラとか、ファビュラスなんとかとか、アースとか、絶対本名じゃない名前で記載してたので、
本名で書いてくれ。と魔女を叱ったこともあった。
伺うと怪しげな色をしたお茶を出してくださることもあった。
とてもやさしい、魔女なのである。
全国各地からお客様が来るほどの人気の方である。
スピリチュアルなことが苦手な私ではあるが、せっかくなので前世をみてもらったことがある。
わくわくした。
ヨーロッパの方の国のお姫様だったりするのかな。
そんな今とは全く違う前世を言われるもんだと思っていた。
前世占いがはじまった。
魔女は私をみつめていた。いや、みていない。
私の右肩あたりをぼーっとみている。
はっ。
「どこみてるんですか。私の肩に守護霊でもいるんですか!」
といったら、黙れといわれ。
いつも優しい魔女が少し、怖い口調に。
それから静かにしていたところ、魔女は口を開いた。
魔「大きな・・・・・箱。。。木箱がみえるわ」
私「箱?」
魔「そう、、、、商店のようなところに小さな女の子がいる。」
私・・・・・・
魔「女の子の後ろに、大きな木箱・・・・そろばんのような大きな木箱があるわ。。。」
私「え・・・・・・それ、私が税理士ってことで、連想してそろばんってことですか・・・?」
魔「そんなことないわ。」
ヨーロッパの姫じゃないのか。。。
私「え・・・その小さな女の子の髪の色は?どこの国ですか?」
魔「髪は・・・黒。おそらく、日本。。。。」
私の初めての前世占いは何一つ驚きのないもので終わった。
前世も税理士を連想させるような環境にいたということで、税理士という職業は天職ということで
ファイナルアンサーなのだろうか。
魔女はとてもいい人である。
魔女は悪くない。
ただ、この結果は、正直全然おもしろくなかった。
というか、前世みてもらっても、何もいかせない辛さ。
これが、税理士以外を想像させられる前世だったら、今後どうしよう!とか夢が膨らむが、
もはや何も想像できない。現状維持しとけよ。的な前世。
魔女は悪くない。
とてもいい魔女だ。
他の魔女を知らないけど。
ただ、あの前世占い以降、わたしのスピリチュアル熱は上がりもせず、下がりもせず結果現状維持というところだ。
前世って年に一回くらい見てもらえば、変わるモノかな。
かわんねーか。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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