資格お悩み電話相談室の回顧録②
先日、
を書きました。
前回は、息子さんに資格を取らせるべきか否かというご相談をいただきました。
今回の話も、数年前の話なのですが、
すでに税理士試験の勉強をされている男性からのお電話でした。
これもやっぱり集客にギラギラしていたころの電話でした。
相談者の男性「あの、ホームページを拝見しまして。税理士さんを探しているのですが・・・」
私「はい!どんなご相談でしょうか!?(ギラギラ)」
男「資格勉強の指導ってされてますか?」
・・・・・・・はあ~~???
簿記論は数年前に取得済。
税法科目が全くうからない。
声が小さい方で全然聞こえない。
私「いや、私、受験については何も記憶がないので。。。。」
男「実務されているじゃないですか。是非指導を!」
私「いや、受験は受験のテクニックがあるから。資格の専門学校があるじゃないですか。そちらに通われては・・・・・」
男「はい。通っています!」
・・・・・通ってるんかい。。。
私「なら、私には何もお伝えすることはありませんよ。というか、私何もできなくないですか?」
男「応援してほしいんです。」
・・・・・・応援??
男「知識は専門学校で習っています。学習のペースを管理してもらいたいんです。」
私「は・・・・ペースの管理?」
男「定期的に自分のペースをチェックしてもらいたいんです。もちろん報酬はお支払いします。」
自分の管理ができない?
私「失礼ですが、おいくつですか?」
男「26歳です。」※記憶が定かではない。
私「今、アルバイトなどはされていますか?」
男「してないです。勉強専念しています。」
私「学校の費用は、ご自身で?」
男「いや、両親です。」
私「これ、もし仮に私がやるといったら、私への報酬ってだれが?」
男「・・・・・・・・親ですね」
私「いいかげんにしましょうよ。お会いしたこともないのにこんなこと言うのも申し訳ないのですが、
自分の管理ができないのであれば、将来、税理士になってお仕事厳しいですよ。
私たちは期限ありきで進めていて、もはやお客様のスケジュール管理をするのも仕事の一つなんです。
自分の管理ができないようでは、実務の管理はもっと厳しいかもしれません。
是非、税理士になってからのことも考えて、自分のスケジュール管理、練習だと思って取り組んでみてください。仕事でスケジュール管理失敗したら訴訟もんですからね。」
男「・・・・・しくしくしく」
私「わかりますよ。私も両親に資格費用全部だしてもらいました。だからこそ、どうにかして早く合格したいって気持ちもすごくわかります。ただ、勉強は最終的に自分ひとりでやることだと思っております。
わからないところを聞ける専門学校に通っているのであるなら、あとは自分自身との闘いですよ。
とにかく詰め込んでください。理論集は一字一句暗記してますか?空で最初のページから最後まで暗唱できますか?
できないのであるなら、今からやってください。」
男「丸暗記必要ですか?」
私「必要かどうかではなく、これは気持ちの問題なんです。というか、ほぼ受験生は丸暗記してきますよ。たぶん。
で、丸暗記が必要じゃなかったとしても、自信になりませんか?
俺は、専門学校からもらったテキスト・理論・全部暗記したって。
自信があれば試験も堂々と受けられませんか?」
試験をドヤ顔で受けられますか?
私「ものすごく勉強していった年の受験は、ドヤ顔で受けれるんですけど、中途半端な勉強量で受験した年は緊張しちゃってまったく集中できなかったんですよ。で、結果は、集中できなかった年は不合格。」
男「いつも緊張しています。今年だめだったらどうしようって」
私「じゃあ、まだ自分の自信にならない程度しか勉強してないってことですよ。勉強しすぎても死にませんから、是非勉強してください。他の資格はわからないですが税理士の勉強についてはやったぶんだけのびると思います。
あと、簡単な問題をいかに落とさないようにするか注意してください。すげー難しい問題がとけても配点がない可能性がありますから、簡単な問題を絶対に拾うように。」
私「私に電話しちゃうくらい悩んでいるのはわかりましたが、その時間、暗記に費やしてください。私に会っても自信にはなりません。試験会場に行くのはあなただけですよ」
男「ううううううう・・・・・ありがとうございました。。。。」
なにに感謝されたかはわからない。私はマウンティング発言しかしていない。
そして、マウンティング発言をした私は、まさかの大学院免除を使っているので、受験は3科目しかしていないという
オチを伝えておこう。
まったく電話相談サービスなど打ち出していないのになぜこんな電話がかかってくるのだろうか。
でも不思議なもので、こういった電話がかかってくるときって、
いつも天狗になっている時なので、
いつもハッとさせられる。
初心に返れということなんでしょう。
電話の彼はその後受かったのだろうか。
連絡ぐらいしてこいよ。ばかやろう。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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