引き際の美学~安室ちゃんファイナルツアー参戦④~
今までの話
開演10分前、東京ドーム内に入った。
東京ドームでのライブは10年前くらいのミスチルのライブ以来だ。
それ以降、東京ドームには足を踏み入れていない。
私たちの席は、2階席の1列目。
急な階段を下りて、たどり着いた席。
ステージは遠いものの、全体をみれる席である。
しかも2階席1列目は、立ち見禁止となっている。
落ちる可能性があるからだろう。
着席義務ということで、安心した。
おそらくどの席でも、ライブ中ずっと立ってみるのはもう年齢的に厳しくなっていたので、
座りながらみたいなあと思っていたので、むしろ着席義務に自分の運を感じた。
席についた瞬間。
となりの席の同い年くらいのアラサー二人組女子におもわず話しかけてしまった。
「立っちゃいけないんですね」
「ですね。」
「逆によかったです。体力的に不安があったので」
「ですね(笑)」
無理ができなくなってきているファン達
そんなくだらない話をしていたら、ライブは始まった。
安室ちゃん登場。
キャー――――――――!!!!!
ものすごい歓声である。
安室ちゃんは米粒くらいの大きさにしか見えないが、
さえぎるものがない2階席一列目。
むしろ俯瞰してみれて、ほくほくと満足感しかなかった。
右隣から鼻をすする声が。
ぐすぐす。
もう泣いてるんかい―!!
まあ、感動するよね。
左隣から鼻をすする声が。
おまえも泣いてるんかーい!!
一緒にライブを見に行った社労士の女も泣いている。
昼間、バーバリーの安室コスプレで写真を撮った時は、あんなにはしゃいでいたのに。
これがギャップか。
いつも強気で生きている彼女も、安室ちゃんを前にすると泣く。
こうやって男を落としてきたんだろうな。
前半は最近の曲を中心に。
よくあんなに高いヒールの靴で
動き回れるなあと感心していた。
公園を歩いてるだけでミリオンセラーをとったa walk in the parkならぬ、
a walk in the ドームをしている安室ちゃん。
40歳でも変わらずの歌声である。
よくあんなに高い声がでるなあと。
前半は最近の曲を中心に歌っていた。
バックダンサーに負けず劣らずのダンス。
よく歌いながら、踊れるもんだなあと感心。
休憩を全く挟まない。
まあ、バラードが休憩になるのか。
と思いきや、
Never ENDの曲の後、また、ダンス調の曲を歌い始めた。
never endという曲の通り、まったくendしない。
もう、すごいよ、安室ちゃん。
そして、だんだんと昔の懐かしい曲へ移っていく。
もう、アラサーたちの嗚咽が響きわたる。
You’re my sunshineという曲の時だ。
夏といえば、チューブか、安室のYou’re my sunshineかという話になるわけだが、
あらためて冷静に聴いてみた。
「あなたはわたしの太陽。私はあなたの太陽。」
すごいダイレクトな歌詞だなーとしみじみ思っていたら、
一緒にみにきた社労士に急に話しかけられた。
「すみません。これから泣きます。」
えー!!!!急に泣きます宣言!しかも、この曲で!!
みんな泣いていてずるい
みんな泣いている。横も後ろも。
みんな泣いている。
私といったら、
安室ちゃん、40歳なのに、歌い続け、踊り続け、走り続け、
すごすぎる。
そして体型も美しすぎる。
この体型、体力を維持するのにどれだけの努力があったのだろうと、
自分で自分の生き方を反省することしかできず、
みんなのように素直に、昔の自分の恋愛を思い出して泣くことができなかった。
もはや、ライブ後半になるにつれ、どんどん激しくなっていく。
これは、フィギュアスケートをみているようだった。
フィギュアは、後半に難易度の高いジャンプをいれると前半よりも点数が高くつく。
もはや、後半に4回転をいれまくる羽生結弦をみているような。
そんな気分で、安室のライブをみていた。
客観的に安室のライブをみている自分を恥じた。
感情移入しよう。
私は自分の結婚式で、
入場曲に「Can You Celebrate? 」を使わせていただいた。
結婚式の曲としては木村カエラのバタフライも下火になっている時に、
敢えて、安室ちゃん。
そして、なんとこの曲を歌い始めた。
あの結婚式から娘がうまれた今までのことが思い出された。
結婚式、暑かったな。
あれから、旦那さんにはつらい思いしかさせていないなあ。
今日だって、娘を旦那さんにあずけてきたしなあ。
反省の念で、ずーんと気持ちが重くなってしまった。
となりの社労士は相変わらず泣いてるし、反対となりのアラサーも
もう絶好調で泣いてるし。
泣けない私。
Can you help meって気分になった。
2時間半歌い続けた安室ちゃん
ライブ中、トークをしないで有名な安室ちゃん。
本当に一切、トークをしなかった。
途中、テンションがあがったのか
とーきょーーーーーーー!
とだけ、叫んでいた。
歌声以外で、安室ちゃんの声を聴いたのはこれだけだ。
東京!
だと思うのだが、もしかしたら、
トキオー!!!!
と言っていたのかもしれない。
東京なのかTOKIOといったのかは、もはやだれにもわからないはずだ。
そんな完璧に歌い続けた安室ちゃん。
もう感動した。
そして、反省をした。
もっと自分に厳しくなろう。
そう思ったファンも多いはずだ。
まずは、メルカリで買ったバーバリーのミニスカートをメルカリで売って、
筋トレをする。
安室ちゃん、本当にお疲れ様でした。
本当にありがとう。
安室ちゃんは、Body feel EXITしなかったようだけど、
私は、着席で聴いていたのに、BODY は崩壊したよ。
ありがとう安室ちゃん。永遠に。
この記事を書いた田村です。
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S59生まれのアラサ-人妻税理士。
2018年12月に処女作『ブスのマーケティング戦略』を発売。
ジャックダニエルとメガネ男子が好物。
昼は、チャリで駆け回るフットワークの軽さだけが売りの税理士。法人、個人問わず、会計税務の問題を解決するために日夜奮闘中。
目標なき成長はなし!と女子っぽくない暑苦しい一面をもっている。
しかし、夜は昼から一転。北千住を一人で飲み歩き、店員さんに絡むことが唯一の楽しみという一面ももっている。
家族構成:夫・娘(5歳)
愛読書:週刊SPA
大好きな作家様:水野敬也先生・カレー沢薫先生
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